おしんこ盛り合わせのサラダボウル

中国を愛しすぎてる日本語教師おしんこが異文化で奮闘するブログ

やりたいことリストの答え合わせ


そういえば帰国したらやりたいことリストの答え合わせ。

・日本経済、作文、スピーチについての授業準備をする。→△してないとは言えないけど…うん…。
・野球と相撲が見たい→×不可能なんだよなぁ…。夏は、野球は見れそうだな。
・能・狂言・歌舞伎を見る。→△歌舞伎を観た。とてもよかった。オペラも見た。とてもよかった(小学生並みの感想)。能と狂言はまた次回。
・「傷物語」を見る!→○見た!言いたいことたくさんあるけどとりあえず割愛。
・本を読むこと。→○かなり読んだ!携帯電話がなかったから、家はともかく移動中とかずっと本を読んでました。人間以外と携帯なくても大丈夫なもんだな。でも伊豆の踊子はまだ。
統計学をちゃんと勉強する→×しませんでした。
・中国語の勉強を忘れないでやる→×自分でも笑っちゃうくらいしなかった。テレビで中国語は見てたけど…。
・英語の勉強も忘れずにしよう。→×同上。教材は探し出したからこれから…、そう、これから…。
・鬱にならないように気をつける。→○ほとんど鬱にならなかったね。実家も想像したより居心地がよかった、
・他の誰に会わなくとも、親友ちゃんには会おう。→○親友ちゃんには二回あったどころか一緒に高校訪問までした(笑)
・ヨガと曼荼羅をすこし勉強したい。→△ヨガはちょっとやった
・可能な限り寺に行く。北海道&関東では無理があるかも?→×北海道・東京の寺すら行かなかった。
三国志を読み終えたい。今6巻。全13巻。→×まぁ無理だよね。今8巻を読んでます。

食べたいもの

・乗り換えが名古屋だからひつまぶしを食べたい。→×飛行機遅延により名古屋市外すらいけませんでした。乙。
スープカレーを最低3回食べる。→○三回食べました。以前は1・2辛くらいを頼んでましたが、今回帰省時は5・6辛でようやく辛いと思った。中国で辛いもの避けてたのにおかしいな。
・日本のラーメンを食べて物知り顔でやっぱ中国の方が美味しいとかつぶやく→×ラーメン食べる気が全然起きなかった。ちなみに中国に戻ってからは毎日麺です。
・やっぱ母の料理を食べたいね。→○もちろん達成
・本物の寿司。(回る寿司可)→△そういえば刺身と海鮮丼は食べたけど寿司は食べなかったな?海鮮丼おいしかったからいいけど。
・洋風の料理→○たくさんいただきました。ハンバーグとか。スペインバルに行きたくて、日数が迫ってる中慌てて行った(笑)
・洋風のお菓子。コンビニスイーツ→○食べたしおいしかったけど、まだ食べ足りない気がする。
・昔よく食べてたコンビニのごはん。セブンのお弁当、美味しい。→×コンビニのご飯が一度しか食べられなかったのが意外に無念度高い。

買うべきものはそうね、
・醤油は似たようなものが手に入るから、めんつゆを買っておこうかな。→×調味料は結局また買わないで帰国してしまった。。
・あと歯ブラシは半年分買わないとならない。→○
・ラッシュのパック。あれは神だ。お肌がつやつやだ。→○
・予算が許せば禁煙パッチ(涙)→×タバコを辞める日はまだもう少し先になると思うの
・予算が許せば電子辞書。→×予算が許してないし、中国語専門のは全部売り切れてた。爆買い効果すごい。なんかな。利益関係なくおしんこは中国が好きになって中国語勉強したけど、なんか、なんか。インディーズから応援してたバンドがメジャーデビューしたみたいな気持ち。いや、まあ中国バブルおしんこが中国好きになる前からあるけどさ。
・あと、文房具、中国ではなかなか日本の文具が高いので、ルーズリーフとかクリアファイルとか準備しておく。→○仕事に関わる死活問題。
ユニクロの大量生産ズボンなどをちゃんと買う…。→△シャツは買ったけどズボンは一本しか買えなかったな…。おしんこは下半身が非常にデブだからあんまり安易にズボン買えないんだよね。

本はすごく欲しい。たくさんの本が。→○買いすぎた。予算のほとんどが本。送料もかかった。本が多すぎてつらい、でも手放したくもない………つらい…………。

こうしてみると買うものとか食べるものは結構達成してるけどやることは達成してないな…………。
特に勉強関係の達成率が低い…。なんかあれだよね、休みがあるから勉強しよう、じゃなくて、休みがあるときは思い切り休んだほうがいいんだろうなと思うよね。
ずっと「勉強しなきゃ…勉強しなきゃ…」って思ってたのに案外達成できないものなんだから。
夏休みはこの反省を生かして計画を練ろう。

なんかすごくとりとめのない記事になってしまったけれど、今日はこの辺で。

「戦争は女の顔をしていない」を読みました。

おひさしぶりです、おしんこです。

カオスな夢(しかもどうしようもない悪夢)の話をした後にすこし更新が途切れましたけど、大丈夫です、精神病んでないです、元気です。

今週は授業開始一週目だったので…チョット…忙しかった…。

 

夢の話をした日曜日は、昼3時に起きたりしていまして(過眠で金縛りになるらしい)、翌日は朝八時からの授業だったんですよね…。

昼3時に起きてるから、深夜0時にはとても眠れず、結局完全徹夜した。

こういうのいけないってわかってるんですけどね…。

月曜の授業は八時からだけど、火水木は14時半-18時の授業なもので、それもまた、夜型生活リズムに誘導されてる…。おしんこが勝手にされてるだけだけど…。

 

うーんなんか。

一週目を終えて、あんまり手ごたえがなくて、ちょっと悶々としています。

とくに二年生。二年生の授業持つのは初めてなんだ。今まで同僚の先生が担当してたから。

おしんこの授業、もしかしてよくないのかな…。心配…。

もう少しやってみないと、わかんないかな。

 

 

そういえば2015年ノーベル文学賞をとったスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの「戦争は女の顔をしていない」を読み終わりました。

昔読んだと思って、「わーい!わたしの読んだことある作家がノーベル賞をとったー」と思ってたけど、改めて開いてみたら積ん読してただけで、実際には読んでなかった。

 

こんっっな衝撃的な本忘れるわけがないもん。

 

夢の中で、戦争関係のものを見ることが多かったからかな。

父に、「戦争の夢をよく見るって、そういう本とかゲームとかやりこんでないですか?」って聞かれたんだけど、それとは逆で、夢で見たから興味が出た、みたいな感じ。

艦これは昔やってたけど、ゲーム関係は今、アイドルの音ゲーにハマってるから…(なんとなく、アイドルの音ゲーにはまってると言うの、チョット恥ずかしい)、夢に影響はないと思う(笑)

 

二次大戦の時、ソ連は女性も(最)前線に出していて、衛生兵とか看護師とかだけではなく、普通に狙撃兵とかもいたみたい。この本は、その元従軍兵(全員女)が戦争のことを語る、その記録。筆者であるアレクシエーヴィチは作家というか記者みたいな立ち位置。

 

本文から少し引用、「戦争のことを聞いただけで、それを考えただけでむかつくような、そんな本が書けたら。戦争のことを考えることさえぞっとするような、そういう本を。」アレクシエーヴィチさん、あなたはその試みに成功しているよ。

「戦争のことを考えることさえぞっとするような」、という言葉(の意味)として、この本の中には、当然グロテスクな話もあるけど、それは本質じゃない。

女だし、ほとんどの場合、強く志願して従軍した人たち。下着が替えられなくて…化粧にあこがれて…という女性らしい話もある。

従軍中の片思いとかもあるし、衛生兵として、砲弾が飛び交う中負傷者を引っ張ってきたりする話もある。男より任務をしっかりこなせたという話とか。

なんかもうどうしようもなくやるせない話もかなり多い、海で攻撃にあい、やっとの思いで負傷者を連れ帰った、と思ったらそれは死んだシャチだった、という話とか…。

負傷した兵士が自分を故郷の恋人だと思って「キスしてくれ、出征するとき、きみにさよならが言えなかった」と言ってきて、キスすると兵士は死んでしまった、という話とか。

 

この本を読んだ後、戦争のことが「人間の顔を持つように」見えてきた。このタイとトルはすごいな。

日本人の書いた戦争の本も読んだことあるけど、ちょっと違うね。

ひとつには、それはわたしが日本人だからかもしれない。日本人の言葉の入り方と外国人の言葉は、たとえすばらしい翻訳がしてあっても入り方は違うし。

とくにソ連は日本にとって敵国だったわけだし(ソ連は主にドイツと戦ってたけど)。

あるいはこの本が、「女の戦争」についての本だからかもしれない。

それは、「男が語る戦争」とは明らかに異質のもの。戦後、勲章とかを誇れた女性はほとんどいなかったみたい。

性差別をやめようって話は最近よくあるけど、良くも悪くも、男と女の違いはあるよ。それは間違いなく。当時あるいは現代の社会的待遇、立場はもちろんだけど、物事の感じ方はきっとはっきり違うんだろうな。体の構造が明確に違うんだから、脳の構造に明確な違いがあっても全然おかしいことはないよ。

「女の戦争」と言えば日本では、夫が帰るまで、疎開したりして…という話だけど、この本は前線の話だしね。

 

うん、一読の価値ありだな。もうほんと二度と戦争の話は聞きたくない気分になった。

こんなもん悪夢でしかないわ。

このもともとのアレクシエーヴィチ女史のウクライナ語の作品もきっと素晴らしいんだろうけど、日本語に翻訳した方(かた)がすごい、という気がする。どこがすごいとか、うまく言えないんだけど。非常によみやすかった。

でもこの翻訳版を書いた三浦みどり女史は2012年に亡くなっているそうで、

あぁっせめてあと3年、2015年まで生きていれば…あなたの訳した本はノーベル文学賞をとりますよ…と…。

切ない…。

ソ連と敵対していた日本人のわたしが戦後70年経ってこういう本を読んでいる…。

時間よ、ありがとう。という気分。

 

さあ、これからまた来週の計画を練らないと。

実録夢の話


今日の夜人生で初めて本格的な金縛りにあったから記念に夢の話をします。

夢を「かなり」見る方です。
いや、睡眠時の脳の働きということなら、みんな見てるんだろうから、「かなり覚えてる」方です、というのが正しいかな。
起きて少しの間ならほぼ毎回覚えてるかも。

今年になってから何度もなんども悪夢を見ているんですよ。今年になってから夜は60回ほどしか来ていないはずだけど、途中で目覚めるほどのを5回は見てる。覚えてないのも含めると一体何度見たんだろう。

今日の夢はなんか海外を家族と旅行してる夢で、どこかはわからないけどすごく治安が悪いみたいなのね。で、ずーっと死の恐怖に怯えてる。
お金を下ろしたら(なぜか390円下ろしてた)、無理やり後ろに並んでた男にお金をもぎ取られそうになって、店の主人も出てきて男に対してやめろって言ってくれるんだけど、男が拳銃を取り出して脅してきて、お金を譲ってしまう。
とか。

自分は旅行が好きなはずなのにどうしてこんな旅行の夢で死の恐怖に怯えなくちゃいけないんだよ…早く夢から覚めろ…って思ってたところ、道端で寝てる女の子に遭遇する。黄色い服を着てたよ。
そこで誰か通りがかりの人が教えてくれた。
「寝てるみたいだろ?死んでるんだよなぁ」って。

その言葉を聞いた瞬間「あーヤバイこれヤバイやつだから目覚めて目覚めて目覚めて」って願いまくったら目が覚めたんだけど、身体はまだ寝てたみたいで、人生初めての金縛りにあいました。

金縛りってすごいね!マジで全く体動かないっていうか!麻痺みたいな感じなんだね!アタマで「睡眠中に間違って頭だけ目覚めてしまった状態」だと理解してたからパニックにならなかったけど、よく知らないであんなもん経験したらそりゃ超自然的な力を感じないではいられないよ…。
今まで「金縛りかな?」と思ったことはあったけど、そんなの全然ホンモノじゃありませんでした。重力を強く感じたぜ。


年始に見たのは戦場の夢で、多分回天を載せてる船に乗ってたんだと思う。漁船みたいな小さな船だった。今思えば潜水艦だったのかも。敵機の攻撃があって…甲板で沢山人が死んでるのを見てた。目の前で誰かの首が飛んで、手が血まみれになったところで目が覚めて、
その次に覚えてるのは、なんか自分はスパイみたいなんだよね、で黒の組織的なものに追われてて、実家の近くで首を刺された。首を切られて血が抜けて、貧血の感覚の中、目が覚めた。


あと覚醒夢というらしいんだけど、夢の中でこれが夢だと自覚してることがわりとある。3割くらい。
覚醒夢って普通、「夢だと気付いているから自分の思い通りにできる」らしいんだけど、わたしの場合は気付いててもどうにもできない。普通に生きてて、「これは現実」だと認識したところでなにも変えられないのと同じように。

全く逆で現実とまったく区別できなくなる夢が3割くらいあるんだけど、それはほんとにヤバイ、例えば夢の中で弟を連れてきてた友達がいて、その友達に「確か弟いたよね?」とか言っちゃう。あるいは、「留学したんだったよね?」とか。
明らかに夢であるような内容でも、例えば年始に見た戦争の夢でも、起きてしばらくはそれが夢だとわからなかったり。



なんかね、最近見てる悪夢は「容赦がない」んだよな。
昔見てた夢は、死ぬか!?という状況になっても、漫画の主人公みたいに奇跡的回避を繰り返すだけで結局大丈夫なんだけど、最近は普通に死んで目が覚めちゃうんだよ。しかも貧血の感覚つきで。
なんかね、自分が人生の主役って期間は終わったのかもと思う。笑

そういえば悪夢じゃない夢も見てる。
一度平安時代の夢を見ていたんだけど、装束の丈が足首隠すくらいしかなかったの。で、夢の中で「平安時代に来てるぞ!今まで伝わってる平安時代の装束は丈が長いのがじょうしきだったけど、事実はそうじゃなかったんだ…大発見やで…現代に戻ったら必ず論文を書くぞ…」って思ってた。
完全にタイムスリップ感。
今思い出すと完全に混乱してる笑、「現代に戻ったら必ず論文を…」なんて、現実をまともに生きてたらまず口にしない言葉だよなぁと思うと笑えちゃいます。

今日は良い夢を見れるといいなぁと願いながらまた…そうね、おやすみなさい。

明日朝起きれるかなー…。

日本ロスだ…小説を書くぞ…!

こんばんは、おしんこです。

昨日と今日ね~…まだ授業が始まる前の段階なんですけれども、

おしんこは深い鬱の中にいました。

 

やっぱりアレです。

日本が楽しすぎたかも。日本ロス。

あーっ、これからまた、この判で押したような毎日が続くのかなぁ!?って思うし。

やっぱり、気が向いたら行きつけの飲み屋に行けないってだけで、すげぇ孤独感あるね。

お友達が働いてるお店に行ったら当たり前にお友達がいて、「最近さー」みたいな。

そういう日常、やっぱりよかった、ね。

それに、日本に帰ると半年タイムスリップ感あるけど、日本に住んでる友達の中では半年って結構いろいろ変わってて。結婚したりとかしてるし。

大好きな元彼に新しい恋人ができてたりしたら、立ち直れないよ。

いやまぁ片道9時間and4万円かかるし、仕方ねぇですけど。寂しいなぁって。

 

ここは、この街は、全っ然嫌じゃないんですけど、

待遇もいいし、もう永久就職オッケー!(古い)みたいな感じなんですけど、

やっぱりね、やっぱり一人は、寂しい。日本人はもう一人いますけど、世代が離れてるし、あんまり気も合わないしなぁ。

一人で暮らすってこと自体がさ、一種苦行ですよね。苦行。

 

せめて、炊飯器とか、買ってくるべきだったかも。日本のごはんは、やっぱり恋しいですね。今は中華の気分じゃないから自炊してますけど、それでも調味料やごはんは違うから…。料理酒とかも違うからさ。

といって日本の実家から定期的に米を送ってもらうわけにもいかないし、何よりその行為、「中国にいるなら中国の食材を食え」っていうポリシーに反する。

二合くらい持ってきて、中華が辛い時に食べるようにくらいはしてもよかったかなぁ。

 

すごい孤独の中生きています。

おしんこは残念ながら今のところ、結婚する気も子供を産む気もないんだけれど、孤独死は…チョット…。嫌かもだし…。

ただ孤独はいいところもあります。完全に精神の鍛錬。

人は孤独は避けられないけど、孤独だという気持ちを共感することはできるというようなことをとある歌手が歌ってたみたいだけど、ほんとそう。

苦痛を感じれば感じるほど共感度が上がる。悟りが近くなる気がする。

ほんと今回中国去る前、悟りの境地に達してたもん。

「釈迦が言ってたのはホンマやな…」とか思ってたもん。

でも中国戻ってきたらまたリセットされた。修行の道は長いな!!

 

はぁ

 

そういうわけで(どういうわけなんだか)、

小説を書き始めました。

めざせ、すばる文学賞

 

自分で言うのもアレなんですけど、文章のことはいろんな方に褒めていただいてて、

私の人生観の悟りモードも含めて、「早く小説を書け!」と言われていましたんです。

でも絶望的に「ひとつの作品に向き合い続ける才能」がないために挫折していました。

今回こそ、やろうと思って。

 

とりあえず文学賞取れなくても、出すだけで意味があるやん!!??!?

今まで書いてこなかったのを、ちゃんと形にするだけでも意味があるやん!!!??

と思って。

 

よーし宣言したんだから書く気が起きるはずだー(棒読み)

 

自分の哲学をこれでもかとぶつけてやるつもりでいます。

乞うご期待!!!

 

書く書く詐欺にならないことを祈る!!!

 

よし。頑張ります。

おやすみ。

中国に戻りました。

こんばんは、おしんこです。

昨日、無事中国に戻ってきました。

やっぱり夏休みと同じように、冬休みもあんまり更新できませんでしたなぁ。

なんだかずっと忙しかった感じがします。特に東京に移動してからは全然休む間がなかった(肝臓が)

飛行機は久しぶりにハードじゃないトリップでしたね。

乗り継ぎも楽だったし。

 

日本にいた間、なんだか不思議な感じがしていました。

わたしは中国で八か月を過ごして、初夏から冬になり、日本の友達の中ではちゃんとしっかり八か月が経っているのに、わたしのなかではそこがすっぽり抜け落ちている感じなんです。タイムスリップしたみたいな感じだったんです。

とくに北海道にいたときは、自分はずっとここで暮らしていたような、錯覚があった。

 

中国に帰ってきてからも、まだ30時間くらいしかたっていませんが、

なんか変な感じです。自分が中国で得たはずのものが、日本に一度帰ったことによってリセットされてしまった感じがします。

道路わたるのとか、妙に勇気が必要。

しかも、最初にここに来たときは、いろいろなことが初めてで感動していたのに、

今はそうじゃないし、もう一度、慣れるところからやり直さないといけないなと。

 

夏にも日本に帰る予定ですが、また同じようなことが起こるのかと思うと帰りたくないな。

友人たちと会うのは楽しかったし、本も思う存分買えた(送料がひどかったですけど…)。ご飯も食べなれていたし、すごく楽しかった。

でも…。

なんだか胸が苦しくなってしまいました。

 

どっちの国も好きなんだけどなぁ。

どこでもドア、早くできてくれないかなぁ。

なんちゃって。

友人の一人が、このブログを「読んでるよ!」と言ってくれました。

すごく励みになる。頑張って更新しようって思う。

そう、頑張って更新しよう!

 

とりあえず今日は、おやすみなさい。

最近の読書の感想※とりとめなし

Hi、こんばんは、おしんこです。
久しぶりの更新だ。

3日ほど前に北海道を出て、今は東京でバケーションの最後を締めくくろうとしています。

なんか…なんか…
読まなきゃならない本が山ほどあって、ちょっとのんびりできませんでした。
あんまり友達とも会えなかったな。日々、自分が設定したノルマに追われていた。
日本経済や作文・スピーチといった来学期の授業準備もそうだし、去年から入れ込んでいる紅楼夢三国志のほかに、谷崎源氏、あとカラマーゾフの兄弟を同時に読んでいて暇がないよ!!!
読書は好きですが、こうして追い詰められて読むのはそんなに面白くないね。

紅楼夢は念願の井波訳(一番新しい日本語訳)をゲットして、今は7巻中3巻です。
紅楼夢は去年一度通読しましたが、あまり細かい訳じゃなかったので、新しい訳を読んで「そういうことだったのか!!!!」ってなる。
非常に丁寧な訳で尊敬します。漢詩が訓み下しだけの翻訳版も少なくないけど、訓み下しのほかに自然な日本語訳が付いているのが嬉しい。
将来的には原文にあたりたいな。
紅楼夢は中国語を勉強してるとその面白みがぐっと深くなる感じみたいで、はじめの方に「誰かこの物語の意味がわかる人がいるだろうか?」って書いてあって、「ダ・ヴィンチ・コード」で描かれた暗号がそこかしこに潜んでる感じなんですね。
「登場人物の名前を組み合わせると、物語の全容を暗示する別な意味になる」
みたいなのが。
まぁ中国語は堪能じゃないので、解説本を読んで(解説本の方の日本語訳がないので頑張って原文を引いてる。つらい)「なるほど!!!」と唸ってます。

中国の源氏物語と称される貴族の没落を描いた話ですが、
源氏物語と比べるとかなりお国柄が出てて面白いです。

まずエロがあんまりない。基本的にはピュアな話です。
主人公がボンクラ扱いだし、ヒロインがけっこう湿っぽいネチネチした感じで、源氏物語の完璧女子紫の上と全然違うし(ダブルヒロインでもう一人は世渡り上手なんだけどね)。
あと感情表現が豊か…というか端的に言って喧嘩が多い。信じられない頻度で罵り合ってて、それもコミュニケーションのうちという感じ。
源氏物語は黙って立ち去る、みたいなことはあるけど、大声で罵り合うのはあんまないね。
あと時代もあるのかもしれない(成立は清代)けど源氏物語みたいな、"光る君は普段このようなことは例にないと思いながらも、こういった場合では致し方あるまいと思い、やむなく○○なさらなくてはなりませんでした"的な異常に長いエクスキューズや敬語は見られない。
まぁこれは翻訳の問題かもしれないけど。


源氏物語も読んでいて、与謝野晶子訳をこれも去年通読したんだけど、与謝野晶子訳は間違いも多いよーと言われたのと、いろんな訳を読んだ方が正確性が増しそうという理由から谷崎潤一郎訳を手に取りました。
谷崎潤一郎の訳はわりと美しい文が多い印象。彼は句読点を使わない文体が有名だけど、
巻頭言で、句読点を使わなかったり旧漢字使ったりで現代人が読んでくれないのは仕事の意味がないし残念なので読みやすく直した(意訳)と書いてあって、
ああこの人は、意外に柔軟な人だったのかな、と思った。


高校時代に読んで、めくるめく面白さに感動した作品で、でも忘れちゃったので、これもまた読み直し。
最初読んだときから長兄のドミートリーが好きということがはっきりしている。自堕落で基本的にクソとしか言えないんだけど、自分の哲学をしっかり持ってるのがとても魅力的だし、外面がクソだから親近感がある笑
カラマーゾフは女好きで金遣いが荒い家柄だから、出家志望の三男も心の中は大変そう。
ロシア文学はこれしか知らないけど、キリスト教哲学に基づいた話とかいいよね。
個人的にドストエフスキーは人生経験が豊富で、死刑を恩赦で回避した人は日本にそんなにいないから笑、やはり深く重い話になるんだろうな。
オススメです。けっこう本に線を引いてる。

今日もあんまりとりとめはないけど、もう寝ます。また明日かな。おやすみなさい。



相対的文化論、的な…

おひさしぶりです、おしんこです。
故郷に帰ってきての更新がガルパンのことだけになってた。
この一週間、親友ちゃんと会った以外は、(本屋とコンビニに行く以外では)ほとんど外にも出ず、まぁお母さんとは喧嘩をしますけれど、今までよりはずっと回数も少なく、比較的穏やかな日常を過ごしております。
親友ちゃんは相変わらず私の話を解してくれるので大変嬉しいです。
特に今回親友ちゃんと話した事のなかで、
「きく」の漢字について、意見が合致したことが印象深い。
「きく」は通常、「聞く」(「聴く」)しか使われていないのですが、これは英語で言うところのlisten、あるいはhearと言ったところで、ただ耳を使って相手の話または音楽を頭に入れるというような意味しかないはずなんですが、
それでは「尋ねる」の場合はどうすればいいのか、という問題です。英語ならaskにあたる用法です。
ブログとか小説とか、自分の好きに使って文句を言われない場合は、わたしはこの場合「尋く」という使い方をしますが、仕事上これは正しい日本語の使い方と言えないので、「聞く」または「きく」で代用しますけど。
親友ちゃんも仕事上(日本語教師ではありませんが)全く同じモヤモヤを抱えているとのことでした。
「尋ねる」という意味で「きく」を使う場合、「尋ねる」に当たる漢字があるのにどうして使ってはいけないのか、どうして「尋」に「きく」の使い方がないのか。
不可解です。
「聞く」「聴く」は漢字の意味が違うので使いたくないんですよね。
使いますけど。
「蒐集」→「収集」、「障碍」→「障害」のように、「難しいので簡単な漢字に置き換えた」という明確なエクスキューズもない。

ちなみに中国では、多くの漢字を「難しいので簡単な漢字に置き換える」と宣言し、「遠」や「園」なども同音の「元」と置き換えて、「远」とか、「园」といった漢字を使っていますけど、
「障碍」については、「障碍」のままで使っています。
似ているけど別な取捨選択をした文化がある。

日本に帰ってくる前、中国のウェブサイトで、「結婚可能年齢を18歳まで引き下げるのはいいか悪いか」というアンケートを見ました。
中国はたしか、もともと男女とも21歳にならないと結婚できないことになっています。
そのアンケートでは30パーセント以上の方が「悪い」としていました。
日本人のわたしからすれば、「えっ?何か悪いことがあるのかな?別に18歳で結婚しても何の問題もないと思うけれど…」という感じです。

頭で「中国の結婚可能年齢は21歳なんだぁ〜」とわかっていても、そのアンケートで30パーセントの人が反対しているのを見て不思議な気持ちになってしまった。

欧米の文化に触れることについても、日本はいつも「日本と欧米」しか見ていないし、中国はいつも「中国と欧米」しか見ていないので、この関係については不思議な感じです。

中国のテレビを見てて、中国人のタレントが「クリスマスにはリンゴを送り合う習慣があるけれど、それは欧米のものですか?中国独自のものですか?」と欧米人に聞くシーンがあった。
おしんこは恥ずかしながら一瞬「!?!?なにそれ、中国独自だよ!!?」と思ってしまったんですけど、中国人にとってみれば切実な問題よね。
自分の文化を相対的に見るということはなかなかできないものだよなぁと思う。
逆に言えば、日本に戻ってきて「欧米と比べて日本のココがスゴイ!」という雑誌を見かけたけど、それもわたしにとっては不思議な感じ。
みんな、中国の本屋さんで、「中国は欧米と比べてココがスゴイ!」という趣旨の雑誌を見たら「ええ?」と思うんじゃないかな、と推測しているけど、それと同じ気持ちを日本で味わってます。

似たような文化圏でもそれぞれ異なる発展の仕方をしてる。

不思議で面白く、時に(すごく)馬鹿馬鹿しく思える。

まぁおしんこが言えることは、そんなに欧米のこと気にしなくていいんじゃないですかね、ってことだけ、かな。笑