おしんこ盛り合わせのサラダボウル

中国を愛しすぎてる日本語教師おしんこが異文化で奮闘するブログ

長沙・ハード・トリップ

5/20-5/22の日記

張家界に着いたあと、中国人の先生一人、学生二人とわたしでタクシーに乗った。
「いらっしゃいませおしんこ先生」、とプラカードを用意してくれていて超嬉しい。
学生たちも楽しそうにしているし、先生もいい人そうで、わたしのテンションもダダ上がり。


タクシーの中で。

「ところで、ロストした荷物はどうすればいいですか」

「ロストした荷物はやのあさって取りに行きましょう」

「はい」…「やのあさって?…明日の便では届きませんか?」

「はい。荷物は届きますが、先生(わたしのこと)は明日長沙に行きますから」

えっ?
長沙?湖南省省都の?
結構遠いよ?具体的には片道5時間くらいかかるよ?

「いやいや、行きませんが」

「行きます。はいこれチケット」


えっ?本気なの?
聞いてな「長沙で身体検査をしますから」

(^∇^)

(^∇^)(^∇^)

往復10時間(^∇^)(^∇^)


………


オーケー、わかった。
この件は職務命令だから深く追求しない。
しかし、4時間フライトの翌日5時間電車、さらに翌日5時間バスはね、なかなか、きついね。
バックパッカー時代に寝台なしで30時間とかバス乗ったけど、もうそんな冒険出来るほど若くないすよ。

張家界で一晩過ごしたあとの翌日朝、チューターの学生2人に学内を案内してもらい、その後学生たちと街へ出て、必要なものの買い出しに行った。
洗剤とかね。いや、助かります。

んでジュース買ったらね、これ。ペットボトルの蓋の裏。読めますでしょうか。

f:id:oshinko_mori:20150524235708j:plain
「再来一瓶」
おお!「ると(ジュースが)一瓶
要するにガリガリくんの当たり。
やったね!

日本語科の唯一のネイティブの先生(同僚にあたる方)とも初顔合わせ
実はその方(初めてお会いしたときに夏目漱石「こころ」を持っていたので、K先生とする)とわたしの名字は一緒なので、どう呼ぶか相談したりですね。
まぁK先生のことは名字で、わたしのことは下の名前で呼ぶことに決定しました。
そして、ここで意外な事実発覚。
わたしを選んだのはもちろん採用担当の先生で、K先生は関係ないのだけど、採用後、わたしの履歴書を見て先生は驚愕したらしい。
K先生の娘さんとわたしの名前は、読みは違えど漢字はピタリ一致。
名字も同じなので中国語読みだと全くの同姓同名になる。
まじか、そんなにいる名前じゃないぞ。
わたしは見たことない。
歳も近く、筆跡も似ているとか。
なんかね、これも縁かなぁと思う。


そしてその夕方、わたしは長沙へ旅立った。
日本語科のK先生と英語科の先生と3人。
午後4時半、大学裏門前に集合して駅へ。

みんなねぇ、やっぱねぇ、色々な思いを持って中国に来ていますよ。はい。
英語科の先生も中国語話すし、しかも欧米人なのに繁体字の読み書きが自由自在とかさ。
3人の共通語は簡単な英語と簡単な中国語。中国人いないけど、中国語で喋る。


このあとも結構いろいろあって大変だったけれど(長沙で合流したアテンドの方があらかじめ取ってくれていたホテルになぜか入れず、深夜0時ごろ慌てて違うホテル探したりね…あとケンカしたりとかね…)、宿、wifi探す暇もなく疲れて寝たから、更新が今朝になった。

まぁまぁ翌日1時間ほど健康診断してお昼食べて、帰宅。
この1時間のために往復10時間をこなしてんやで……。


お昼食べるときにあまりにも辛味がないのでテーブルに置いてあった唐辛子入れまくったら今度は辛くて食べられなくなり、店の人に頼んでお湯を足してもらうとか…。
店員さんとアテンドの方が「自分でwww足したのにwww食べられないってwww」と話していたの、聞こえてますよ!
わたしのあだ名は無事「唐辛子女(辣酱小姐)」になった。……。


あとタクシー乗ったら、運転手が電話しはじめて(ここで誰もツッコまなかったのは我々がチャイナ・ナイズされていることの証明であるな…、、わたしは見ていたよ、電話を受け取るとき、10秒くらい手放し運転してたの見てたよ…)、しばらくして、



なんだこれ…?なんだ?この…変な感じ……。

全員の気持ちが一致した瞬間だった。

先生A「ねぇ」

先生A「全然運転手の話してることがわからないんだけど…」

先生B「実はわたしも」
わたし「わたしもです」
アテンドの方(中国人)「わたしもわかりません…」

みんな「……」

全員中国語(共通語)話せるはずなのに…。謎語(湖南省方言)で話す運転手を尻目に、4人で顔を見合わせて大笑いだった。

日本で王さんが教えてくれた、「中国語を覚えたとして、お前の言うことをみんなはわかってくれるかもしれないけど、多分お前はみんなの言ってることがわからないと思うよ」という言葉がリフレイン…。

マジでわからんす、方言。

てか、アテンドの人、地元じゃないんだ…。

それで無事無事、張家界に帰って来て、学生に囲まれたりなんやかんや、
(英語科の学生と日本語科の学生が混じっていて、何語を話したらいいかわからない。日本語科の学生は英語がわからない子も多い)(教師としてあまり上手くない中国語を話すのはメンツが立たないのであまりやりたくない)

英語科のナンバーワン(?)の学生が一発芸的に「中国人の英語」「ロシア人の英語」「インド人の英語」「アメリカ人の英語」「イギリス人の英語」の使い分けを見せてくれた。これは本当に見事であった。
しかしそのあとに「日本人の英語」をやったのは良くないぜ、わたしはそんなに訛ってないぞ。本人の前でやるな!


まだ部屋にインターネットないので、事務室まで来て更新。
月曜日まで部屋にインターネットないらしい上に来ても有線らしいので明日日本語科の他の先生と一緒に無線LANルータを買ってくる。

ルーターとローターはいつも言う前にどっちがどっちか考える。

そんなこと考えてないで、はい、

今日5/22のいいこと。

1.昨日ケンカしてた人たちが仲直り
2.英語科の学生の一発芸がほんとに見事
3.無事家に帰って来た!

このあいだ更新24時間以上開けてしまったから可能なら今日もう一本日記じゃないのを更新するぞ!

以下蛇足。


今日、彼氏が夢に出てきて、まぁ、色々と揉めて、それは夢なんだけど、なんか実際に揉めた気分。
というかこれもう別れてるのかな。よくわからんちん(前も言ったなコレ…)。

しばらく心のことはおやすみかなぁ?
中国で鬱発症したらヤバそうだからな。誰も助けてくれないし、病院もない。
中国と日本のはざまで心は揺れ動いている。日本と中国の架け橋になる人生を送りたいから、理解のある人がいいね。
今の彼氏は理解があるだろうか。

心の整理をどうつけよう?

それから、そうね、うん、難しいことには、わたしが感じた風には、文章で伝えられないということ。
バックグラウンドがみんなそれぞれで、ここまで中国にパラメータ振ってる人間ってそんな多くないの知ってるけど、
うーん、
なんていうのかな。あらかじめわたしの中にあった知識に基づく新鮮な感動や、中国語が通じる喜びについて(これはほんとに嬉しいんだよなぁ)とか、
言葉で伝える限界を感じる。

どううまく表現しようかなぁ。

なんて蛇足なつぶやき。