おしんこ盛り合わせのサラダボウル

中国を愛しすぎてる日本語教師おしんこが異文化で奮闘するブログ

中国の古典のこととか/紅楼夢・三国志演義

えっもう12時!?今日は日本語文法とか確認する日にするんじゃなかったの どうしたのおしんこさんどうしちゃったの…。

明日…明日やります…。

K先生(御年60歳)がいわゆる「自撮り棒」を持っていて学生たちとめちゃめちゃ驚いたのが今日のハイライト。

 

今日の記事はだいぶニッチな感じあるから中国興味ない人は読み飛ばすべきかも。

一回更新した後何回も書き直してる(白目)読みやすくなっているといいのだけれど。

今日は本屋に行って本を買った。

 

中国の許せないポイントがそういえば、もうひとつあったことを思い出す。

本屋でのマナーの悪さ。

中国人のマナーが悪いといわれても全然気にならないおしんこであるが、本屋はダメ。

本棚の間に寝転がって立ち読み、というかもはや立ち読みではなく、座り読み、寝読みしている人が無数にいて本棚の間を通過できない。ほんとにやめてくれよ…!

わたしは結構本の虫なので、外国の本屋なんてあんまり行かないからいいけれど、もし自分が中国で生まれ育ってたとしたらブチ切れてるわ。

 

それは置いといて、何を買ったかというと、中国で有名な古典を読もうと思って。

難しい中国語は読めないので、子供向けバージョン(ジュブナイル版というんですか?)。

紅楼夢」(こうろうむ)。

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この子供向けシリーズは「西遊記」「三国演義」「水滸伝」「紅楼夢」の4冊があるみたい。簡体字だけどなんとなくわかると思う。↓ ちなみに中国の「カギカッコ」は基本的に《これ》。

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日本での知名度はほかの三つと比べて圧倒的に「紅楼夢」が低いと思うけどどうだろう。

 

余談、中国四大奇書(明時代の有名な作品4つ)というのがある。

西遊記」「三国演義」「水滸伝金瓶梅の4つ。

本当に推測なんだけれど、紅楼夢より金瓶梅のほうが知名度があるんじゃないかと…こっちのほうが納得できる4冊なんじゃないかと思う…。

紅楼夢は、成立が清代だから四大奇書に入ってないんだけど、金瓶梅があまりにもなんというか大人向けな上、水滸伝のパラレルストーリーみたいな感じである意味独立した話じゃないためか、子供向けシリーズには入らなかった、その代わりに紅楼夢が入った、みたいな感じ。

 

 

紅楼夢」はすーごく有名な作品で毛沢東も愛読していたといわれている。

調べたら、「紅楼夢は五回読んで初めて語る権利がある」と言ったとか。

 

わたしはしばらく日本語と中国語が頭の中でぐちゃぐちゃになって、「こうろうむ」でも「ホンローモン(中国語読み)」でもなく「ホンろうむ」と読んでいた。そういうことってあるよね。

 

お話はというと、

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左の美少年(女の子に見えるけど男です!)と、女二人をめぐる三角関係を軸に、お家の繁栄と衰退を描いているらしい。

ものすごくざっくり言うと中国版「源氏物語」みたいな感じやね。

真ん中のまゆずみだまって人がメンヘラっぽいけど主人公とも両想いの正ヒロイン。

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おお、いちゃいちゃして楽しそうやん。

 

でも、なんやかんや縁がなくて、結局右のモブっぽい女(宝なんとか)と結婚することになる。

 

結婚式のページ。この布かぶってる新婦は宝なんとかなんだけど、

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このとき、主人公は「新婦がまゆずみだま(正ヒロイン)だと思って疑いもしませんでした」って書いてある。

Oh....

誰も幸せにならないパターンのやつだ…。

しかもこの結婚式と同時刻、まゆずみだまは死んでしまう。

つら…。

紅楼夢」は日本で読みたくて大型書店探したけどなくて(今思えばネットで買えばよかったんだけど)手に入らなくて悔しい思いをしたので改めて読みたいと思っているところ。

訳す気分で精読する予定。

 

ヒロイン二人って「還珠格格」 もそういう話だったよな?

まぁ定番ってことか…いや、こっちの話…。

 

 

そして「三国(志)演義」。

三国志には歴史版と演義(フィクション)があって話の内容や登場人物が違う。

わたしは歴史版を読んでいたので演義ははじめて。

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前も書いたけど、三国志

「魏」(王様は曹操)(卑弥呼が出てきたことで有名な「魏志倭人伝」の「魏」)

「呉」(王様は孫権

「蜀」(王様は劉備)(有名な「諸葛亮孔明」はこの国の軍師)

の三国が戦う話。普通三国志と言ったら「蜀」が主役扱い。

この表紙の一番前にドーンと書いてある3人組は全員蜀の人(劉備関羽張飛)。

 

このPC「関羽」が「かんう」って打っても出てこないから「関係」+「はね」って打ってる。くそっ。

 

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わたしの好きな呂布(触角がはえてる男)と、その恋人、貂蝉(ちょうせん、と読む)のところだけ載せておこう。

実は、わたしの読んでいた歴史版では、この呂布の恋人、貂蝉は出てこないので、詳しいことはよく知らない。

新たな二人のラブストーリーはこれから。

 

まぁ、よく知らない、…んだけど、あらすじを聞く限りでは、カラマーゾフの兄弟と話が似てる、と思う。

董卓が息子呂布の恋人貂蝉を取ろうとして、息子呂布が父董卓を殺す、というストーリーがまんまカラマーゾフの兄弟

ドンピシャ!

なにこの話どこかで読んだことある!!!って感じ。

あらすじを教えてくれた学生に対して、それカラマーゾフの兄弟にそっくりですよ!って熱弁したんだけど、あまり伝わらなかった。悲しい。

カラマーゾフの兄弟の中ではドミトリー(父親に恋人を取られる長兄)が一番好きな私としてはやっぱり呂布を応援したい。

 

ちなみに董卓(とうたく)も 中国語と混ざって「ドンたく」って読んでて恥かいた。

 

三国志も中国語で読んでみようと思う。演義は初めてだし。

そんなわけで今日は子供向けの絵本で中国の古典紹介。

 

だいぶ鬱が直ってきたから、もう必要ないかとも思うけど、

まだしばらくは今日のいいことを書こう。

1.K先生宅で学生たちとお昼を一緒に食べた

2.買い出しに行った

3.中国伝統のゲームをゲット。これについても書きたかったけど、また改めて。

 

よし、今日はあんまり本気の買い出しに行けなかったけど、明日は本格的に買い出しに行きたい。あと本も読みたい。

 

おやすみ!