百人一首も好きなんです
これはさすがにひどいかなって思うんだよ。
最近中国のニッチな記事ばかりあげていたので今日は百人一首の話。
きのう「百人一首やりたいです~」と言われてわたしの百人一首熱が再燃、今日、ツイッターでひとり百人一首のことばかりつぶやいて暴れていた。
まぁ今日はほとんどツイッターで書いてたことの焼き直しですわ。
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百人一首は、無論「上の句を読んで下の句を取る」という暗記前提の非常に高度なゲームだ。
学生に教えるためには、やっぱり一首ずつ説明して暗記してもらうほかにないのかなーと思う。わたし自身、決まり字とかははっきりと覚えていなくって、競技としてはぜんぜんできないので、日本の古い和歌を知ってもらって、風流ですなぁ、と思ってもらえればそれで十分なのかもしれない。
実はわたしが子どものころから慣れ親しんできた百人一首というのは、一般的な日本の百人一首と異なる。
北海道の百人一首は「下の句を読んで下の句を取るゲーム」だ。
これだけ書くと北海道民がすごく馬鹿そうに聞こえるのだが、取り札が草書体(?)で書かれていて、札を暗記しなければならない。
これは一般ルールほど高度な暗記ではないかもしれないが、慣れないと読めない。いちばん右上が、「わが衣手は露にぬれつつ(1番)」。その下が「今ひとたびの御幸待たなむ(26番)」って感じ。
そして下の句には下の句の決まり字があるのだが、上の画像でも「我が」(右上、左から二列目の下段)、「今ひとたびの」(右下、真ん中上)が二枚ずつあるし、「人」「恋」などかぶっているものがとても多くて、なかなか難しい。
ただし和歌の意味を知るとかそういうアレは一切ないので、伝統を解さないものの改悪とも言える。
そうは言うけれど、個人的にはこの木札がやっぱり慣れ親しんでいて好きなので、通常ルール+木札でやりたいものである。実現しなさそうだが。
わたしは子供のころからこの木の百人一首を親戚一同でやったりして、「自分は百人一首できる子!」と思っていたので、上京してからだったか、高校時代だったか、木札がローカルルールだったことを知ってとにかく驚き、あわてて和歌を覚えた。
ちょうど同時期か少し後くらいに、百人一首の漫画などが流行り始めて(「ちはやふる」とか「うた恋い。」とか)覚えやすかったのも後押しした。
昔、中国人留学生の友達が、「日本に来て、日本の麻雀は中国の麻雀とルールが違うんだけど、日本の麻雀のルールを覚えて、それを友達(日本人学生)に教えた」という苦労話をしてくれたことがあって、どんだけ麻雀好きなんだと思っていたけれど、自分も結構似たようなことをしていた。
下手したら百人一首暗記のほうが面倒くさいくらいかもしれない。
とりあえず明日の外報の授業では新聞の記事を読むのだけど、ジャブ的に、二三首紹介して、ウケが良ければ、外報の授業ではあるけど一回分使って説明してもいいかなと思っているところ。
好きな歌はいくつかあるけれど、ひとつだけ。
瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれてもすえに逢わんとぞ思う(77番・崇徳院)
「川の流れが速くて岩にせき止められる水が二つにわかれてしまっても、その先で一つになるように、わたしたちもいつかはいっしょになりましょう」
もちろんこの歌はとてもいいのだけど、映画「春の雪」の影響が多大にある。
子役時代の志田未来ちゃんがこの歌を詠むシーンがある。
わたしが三島由紀夫にはまるきっかけになった映画で、これにこの歌が出てくるのよね。きれいな映画だったなぁ。調べてもフルでは見ることができない…。。。
あっ映画の話したことで一気にミーハー臭がしてきたな。
まぁいいや…。
なんか最近ちょっと会話の授業滑ってる気がするからもうちょっと考えないといけないけど、結局考えてやったところで、やっぱり学生の反応見ていかないといけないから、わっかんね。
わたしにできるのは真面目に準備することだけだなぁ。
はぁ…。
これから明日の授業準備を詰めて寝るぞー
水曜日が終わったら週末だーぞー
がんばるぞー
おやすみ!