おしんこ盛り合わせのサラダボウル

中国を愛しすぎてる日本語教師おしんこが異文化で奮闘するブログ

授業開始/古事記

新学期の授業が始まりました!
まだ一回しか授業してませんし、内容はオリエンテーションだったので深くは触れていませんが、なかなかいい感じです。

文学史の授業では、こんな話をしました。
「わたしはロシアの文学が好きで読むんですが、もし、ロシア語を専門で勉強したという人がいれば、何人であろうと、『わぁ〜わたしカラマーゾフの兄弟好きです!ドミトリーが特に!』って話すと思うんですけど、もし相手が、『あっ、よく知らない…』って言って来たら、『ほんとにロシア語を勉強したのかな…』って気持ちになっちゃうと思うんですよ。だから文学史はとても大事です」
と。
もちろん、日本人でも有名な文学作品を読んだことない人も多いはずですが、そこは触れず。笑

来週からは古事記の話をします〜。楽しみ。
授業するにあたって、古事記日本書紀の違いを確認したんですが、思っていたより大きな違いがありました。
日本書紀には、「高天原」がないし、「因幡の白兎」もないんだそうです。
わたしが子どもの頃から知ってる日本の神話は、古事記ベースだったんだなーといまさら知りました。

日本の神話は、他の多神教世界に見られるものと似通った話が多いです。「黄泉の国」の話とか、ギリシャ神話にもあるし。「因幡の白兎」も、ヒンドゥー教神話などにそっくりのものがあるそうです。
一神教は基本的にユダヤ教の世界観がベースになっているものなので、別枠ですが、多神教の神話というのは自然発生的宗教観に基づいているわけで、日本の文化を端的に表現するとは言い切れません。
どれが日本固有のもので、日本の古来の文化を表しているか、しっかり吟味しないといけないですね。
個人的には、太陽神が女性、というのはちょっと面白いかな?って気がしますけど、中国の神話によく話題に出てくる神様は「女媧」というので、多分女だろうと思います。
女性が強いのはアジアの文化?ですかね?
中国の神話も少しは知っておかないとならないかなと思って、なかなか大変です。

秘書の授業はとりあえず「プラダを着た悪魔」をみんなで見ました。来週からは秘書検定の問題を見ながら考えたりしようかな。

ぬんぬん。

考えるのもまた楽しいのです。