おしんこ盛り合わせのサラダボウル

中国を愛しすぎてる日本語教師おしんこが異文化で奮闘するブログ

懸念事項とプレイボーイと玉鬘十帖


なんかいろいろ、懸念事項が多いっす。

今日は四年生の授業でした。今まで、「四年生は就職とかいろいろあって授業聞く気が失せてるから、どの世界に行っても役立つ授業を」と思って、先週はDHMOの話や統計的な考え方の話をしてなんとか学生の意識をこちらに向けさせられたんですけど、

今日は全然聞いてなかったね。

ちなみに今日のテーマは書類の管理法。卒論書く学生にとって重要ではあるはずだけど、先週やった統計的なものの考え方と比べるとまったく興味を引けなかったね。当たり前か…。ううん、残念。

来週と再来週は各人試験が近いので自習にするつもりです。


もう一つ懸念事項があって、学生に一人強烈な「プレイボーイ」がいる…。

前バイクに乗せてくれた子ですが。

女の扱い方を完全にわかってる感じな!!!

どんなかんじかというとまず顔は塩系イケメン(塩系顔のアイドルにいそう)の長身で、よく、(わたしが中国語わからない素振りをしたら)肩をちょっとすくめて微笑み、「君には教えてあーげない(我不告诉你)」「おねがいしたら、教えてあげてもいいよ?(求求我就教你)」って言う。※カッコ内はおしんこが聞いたように書いただけだから間違ってるかも。

わたしは立場というものがある大人なので、冗談風に困り顔で「意地悪ですねえー」としか言うすべがないんですけど、内心「なんなんだこのイケメンは!!!大人をからかいやがって!ウワアア!!!」と心が乱されます。心の中は、髪を振り乱して狂いたいくらいの気持ちになってる。


いや表面上は微笑で済ませてますよ。はい。


こういうタイプの男、女全般に対してこの態度だし、しかも、「こいつ俺に気があるのかよ〜ウケる〜もうちょっとからかってやろう」と思ってるんですよ。おしんこ、知ってる。自分、昔、このタイプだったから、わかる。じぶんが巻き込まれてはじめて過去の自分の業の深さがわかった。ごめんなさい。

先学期も男子学生に迫られて煩悶していましたがコレは先学期の比じゃないぞ…。

わたしの担当学生じゃないのが唯一の救い…。できれば担当にならないまま卒業してほしい…。



源氏物語を読んでいます、と、前書きましたが、まだ読み終わっておらず今はちょうど半分くらい。
女三の宮降嫁のところです。
あさきゆめみし」見事に挫折したのに、与謝野晶子訳はわりとスラスラ読めています。誰にとっても漫画ならわかりやすいってことはないみたい。すくなくともわたしにとっては小説の方が読みやすい。
玉鬘十帖はわたしにとって衝撃でした。光源氏気持ち悪過ぎて逆におもしろい。
死んだ恋人(夕顔)の娘(玉鬘)を養女にした光源氏がその養女に手を出すか出すまいか煩悶するのが絶妙に面白かったです。

光源氏「最初は似てるなんて思わなかったけど、最近はあなたのお母さん(自分の元恋人)を思わせるそぶりも増えて来ましたね。懐かしいので添い寝していいですか。なにもしないから、絶対なにもしないから」 
といって添い寝するのがほんとうに…なんというか…。

男女の嘘セオリーに乗っ取らず、光源氏は約束を守ってほんとうになにもしないんだけど、玉鬘は処女でなにもわからないので「養父と寝てしまって、世間にどんな噂を立てられるだろう」と嘆きつつ、光源氏に心が動いていきます。
光源氏のほうが玉鬘に本気で手を出すかどうかかなり迷っているうちに、玉鬘は無理やり粗雑なおっさんに奪われて玉鬘十帖は終了。

今は女三の宮と結婚したところです。
女三の宮(たぶん15歳くらい)は光源氏の兄の末娘で、兄が病気で娘の今後が心配だからということで弟である光源氏(40歳)と結婚させたところ。
兄も、自分の娘が心配なら、光源氏の養女にすればいいのに、どうして結婚なんてさせてしまったのか。
今後の展開わかってるから(女三の宮は柏木に寝取られる)かもしれないけど、いやな予感しかしないわ。

というわけで夜も遅くなりました。そろそろおやすみ。