書くことについて
おしんこ、もともと日本語の誤読とか表記方法について目ざとくて、まあこの仕事に適性があったともいえるけれど、思春期の頃は他人の文章によく文句つけたりしてました。大人になってからはそこまで意地の悪いことはしませんが。
ただ、この日本語教師という仕事で、同僚が「代替」を「だいがえ」って読んでるのはさすがに訂正しましたけどね。教育だからね。意地悪で申し訳ないけど。
大学入試時、小論文で結構な倍率を突破して以来、文章に対してある程度安定した自信を持ってはいます。まあ文章なら割と書けますよ、みたいな。
その数年後、小論文入試で入った学生は成績がおおむね悪いということで小論文入試がなくなったことは秘密です
というか理系大の入試を小論文で選抜するのは間違いだったんじゃないかな
今でもこうして趣味でブログを書いているしね。書くのが嫌いだったらこんなこと趣味にしないと思うんだよね。特に長文でブログを更新するブロガーのみなさん全体に言えることですけど。このブログってだいたいひと記事あたり1000字~2000字程度書いているんだけど(ちなみにこの記事は2060字程度)、人によっては量的に無理!っていう人もいるみたいね。
学生にも時々言うことなんですが、
書くことは絶対に書くことでしか伸びない。
語学は話す・聞く・書く・読むの総合ですが、それぞれの分野はそれぞれを繰り返すことでしか伸びないんだよ。
日本人が英語のリーディングとリスニングはできても話せない人が多いのは話す量と書く量が絶対的に足りてない。あと日本の英語教育は発音を軽視しすぎな気がする。英語の先生ですら、thとsの区別とか、rとlの区別とかちゃんとできてない人が多いんじゃないかな。学校で英語のCDは聞いたし、thは舌を歯につけるとか理論的なことは教わったけど、実際に発音を直された記憶ないしなぁ。先生方も直し方がわかってないような気がする。
んん、日本の英語教育の実態とかよく知らないけど、経験で適当に書いた。ごめんなさい。
でも、話せないのは話してないから、書けないのは書いてないから、これは本当。
日本人だって、日本語でまとまった量の文章を書けない人は多いからね。
それから、話すことと書くことは表裏一体のようにも思えるけど、そんなことはないです。
実際、話すのが上手な学生の中にも、それを文字に起こせばいいだけのはずの書く行為については、めちゃくちゃな文章を書く学生が一定数いる。
わたしはわたしで書くのはそれなりに自信あるけど話すのは…。笑
人前で話すのは緊張しないから教師できてるけど、コミュニケーションは結構苦手…。
話すことと書くこと、それを確実になんとかできる可能性が一番高いのは、やっぱり外教の仕事だよね。責任感じるわ。
書くことがうまくなりたいのなら量を書くことが必要。
書く量を増やすためには、書くことを好きになることが一番楽です。
好きとか嫌いとか、自分の意思で何とかなることじゃないけどね。
しいて言えば、好きになる方法は、自分の文章に自信を持つこと。
自信は最初はなんだっていいんだと思います。わたしは中学生のころめちゃくちゃな文章をたくさん書き散らしていたけど、謎の自信を持ってました。
起承転結を理解していればだんだん納得のいく文章が書けるようになると思います。おしんこはいつもブログがぶつ切りだとか、そういうツッコミはやめてください
個人的には、「…」をあまり多用しないようにしています…。
「…」を使うと確かにそれっぽい文章になるので便利なんですけど…
文章の末尾がいつも「…」で終わってるとね…
メンヘラポエム読むよりずっと気分が沈むんですよ…。
だからあまり「…」は使わないように気を付けています…。
あと、人の興味を引く文章を書くこと。これには多少のテクニックが必要です。
わたしが中学生くらいの時よくやってた人の目を引く文章の書き方は、
授業で意見文を書かされるんですよ、町にごみを捨てるのはいいか悪いかみたいな。
こんなの当然、みんな町にごみを捨てるのは悪いって書くにきまってるじゃないですか。
なので、そんなのつまらないから、まず、「町にごみを捨てるのはいいことだ」から書き始めるんです。そうすれば先生は必ず「おっ?」と思ってくれます。それで頭をひねって考えた「町にごみを捨てるのはいいこと、と書いた理由」を述べるんです。例えば、ゴミ拾いの仕事が増えるとか。このとき、意見文なら、「町にごみを捨てたら町が汚くなるけど…」とか、自分の意見がぶれるようなことは書かないこと。ホントはどっちなんだよ、って思われます。
試験や課題などだと、教員の目に留まることはとても重要です。
相手は何十枚もの似たような文章をさばいているんだから、普通の発想じゃダメなんです。
それで試験に合格したりとか、自信が裏付けされて、どんどん強くなって、どんどん書くのが好きになる。
来学期は作文の授業を持ちますが、学生が書くことを好きになってくれるとうれしいな。
というか、それが仕事だった。
よし、明日も頑張るぞ。