おしんこ盛り合わせのサラダボウル

中国を愛しすぎてる日本語教師おしんこが異文化で奮闘するブログ

ガルパンはいいぞ

ガールズ&パンツァー劇場版を見てきました。
インターネットで、"ガルパン映画版を見た人の知能が低下して「ガルパンはいいぞ」としか言えなくなる"というのがここ数ヶ月話題になっていて、わたしも見たいなぁ、でももう日本に帰る頃には劇場版は公開終了してるだろうなぁ、と思っていたので、まだ公開してるという情報を得てすぐ行きました。
ガルパンはすっごく好きなわけじゃないけど、TVシリーズは全部見たしね。

おしんこ、アニメはいろいろ見るけど、特に女の子ばっかり出てるアニメには目がない。女だけど、趣味が男みたいだ。

ガルパンの説明をすると、
「茶道・華道・戦車道が淑女のたしなみ」という世界観で、女の子たちが正々堂々戦うという話。
設定は突飛だけど、このあいだ説明した「新世界より」よりよほど簡単だな。
最初見たときは、日本以外の国ではとても発想できないような題材だよなぁと思った。
中国で暮らして、「なんだ、似たようなものは中国にもあるじゃん」と気づいたりして、日本すごいすごいってさして思わなくなってきたけど、「聖☆おにいさん(ブッダとイエスが東京でルームシェア)」とか、「艦これ(日帝の海軍軍艦を擬人化)」とか、日本の発想力はまだ世界の先端をいってると思う(笑)
ただ、中国ではとても無理だけど、、台湾(とかフランス?)あたり相当猛追してきてるから今後はわからないな。

いや〜映画ね〜。
すごかったな。

脚本に関して言えば、ほんとクソで、目も当てられないような映画で、見てる途中「流石にどうなの……」って思ってたんだけど、試合が始まってからがすごかった。
おしんこは戦車の知識とかも大したない一般人だけど、画面がすごく丁寧に作られてることはよくわかったし、音響もすごかった。
特に最後の30分くらい(体感)は、BGMも止まって、ただ戦車の駆動音が聞こえるだけという演出になってて、そのときはおしんこ、いい意味で口をポカーンと開けたままスクリーンを凝視していた。
話がクソだなぁと思って見ていたのに、気がついたら目が離せなくなってた。

アバターという映画があって、3D映画の先駆けだった。(ちなみにこの映画の舞台はわたしの働いている中国張家界市だよ♡)
監督はタイタニックの人で、いい脚本を使って撮ることもできたけど、脚本はかなり劣化したもののけ姫という感じでクソだった。
でもそれは、3Dというのをもっと観客に見て欲しいという意図があるから、複雑な脚本じゃダメだったんだ。
脚本が複雑だとそっちが気になって3Dに没入できないからね。
それと同じでこの映画は、戦車をもっとたくさん見て欲しいからそういう脚本になったんだと思う。
まぁ逆にクソすぎていろいろ気になったけど。
(挙げるときりがないけど、何故か学年の途中で母校が廃校になるとか、戦車の数が8対30で試合が開始されそうになるとか。8対30はありえないでしょ……8対5000とかでも試合が成立しちゃうことになるでしょ……)

脚本がクソだったということを含めて、見た人の知能(というか語彙)が低下してしまうというのはなるほどなぁと思った。
戦車が本当にすごかったんで、ミリタリー系オタクの人はガルパンを知らなくても是非是非見るべき。
といってももう公開終了しちゃうけど。

この映画はテレビで見ると魅力が半減してしまうだろうなぁ。
おしんこ戦車の知識がまるでなかったけど、それでもレディースデー1000円で十分に見る価値のある映画でした。

ガルパンはいいぞ。